大麦若葉の青汁が一番

青汁とは、普通、緑黄色野菜から搾り取った液のことで、ビタミンやミネラル、酵素、葉緑素を豊富に含んでいるため、古くから健康に良いとされてきました。
緑色の濃い野菜は生命力が強く、いかにも体のためになりそうです。
パセリや青じそ、柿の葉、大根の葉など確かに有効成分が含まれていますが、刺激成分が強すぎたり、人体にとりいれると、かえって有害になる成分も合んでいるものもあります。
そしてなにより、クセがなく、飲みやすいものでなければなりません。

青汁の原料として現在幅広く用いられているのが大麦若葉と、アブラナ科の植物でキャベツの原種といわれるケールです。
大麦若葉の青汁は、30年以上前から飲まれていましたが、それほど一般的ではありませんでした。
ケールは一部の地方で飲まれ、10年ほど前から店頭で販売されるようになり、青汁健康法として広く知られるようになりました。
青汁ブームの火付け役となったケールですが、栄養学的にと比較すると、大麦若葉の方が優れていることがわかります。

次に挙げるのは、いずれも100グラム当たりの栄養成分です。

  • タンパク質:大麦若葉が22.0グラム ケールが1.0グラム
  • カルシウム:大麦若葉が336ミリグラム ケールが132ミリグラム
  • ビタミンA:大麦若葉が7560IU ケールが380IU

と、はるかに大麦若葉のほうが優れているのがわかると思います。

さて、大麦は、小麦や稲、竹などと同じイネ科の植物です。
アジアでは稲からつくる米が主食で、欧米では麦からつくるパンが主食です。
日本では米に大麦を混ぜて炊き、お互いの足りない栄養素を補ってきました。
世界中どこでもつくることができ、そして幅広く食べられてきたのがイネ科の植物といえるでしょう。
人類が地球上で生存していくためになくてはならない植物だったのです。
人類だけではなく、多くの動物たちにとっても、大切な栄養源となってきたのです。

ではなぜ、イネ科の植物”米や麦”が人類の主食となったのでしょう。
その理由はいくつか考えられますが、栄養学的に見ても豊富でバランスがよかったこと、また栽培のしやすさもあるでしょう。
そして、有害な成分を含まないことも、大きな要因です。
例えば植物界に広く認められるアルカロイドは、動物に対して特異で有害な生理作用をもつ塩基性窒素を含んだ有機化合物です。
マメ科やナス科、ケシ科などの双子葉植物、ユリ科、ヤシ科などの単子葉植物中に存在します。
アルカロイドは薬理作用があることから、医療品に利用されていますが、毒性があることから、とても常食できるものではありません。
このアルカロイドがコメや麦にはなぜか含まれていないのです。

さらに、大麦をはじめとするイネ科の植物は有害物質に対しても強いのです。
みなさんは除草剤を見たことがあるでしょうか。
環境汚染が問題になり、最近では使われる量が減ってきてはいますが、それでも、まだ田んぼや畑、ゴルフ場などでまかれています。
雑草だけ枯れて、稲や芝、麦などが枯れないのはどうしてなのでしょう。
代表的な除草剤であるパラコートには、活性酸素をつくる働きがあり、活性酸素によって体内で酸化が起こり、雑草は枯れてしまいます。

ところがイネ科の植物には、活性酸素を分解するSODが大量に含まれているので枯れずに残るのです。
SODは人体にとっても老化防止など大変有用な酵素であるので、自然と人が常食するようになったことは想像に難くありませんね。

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