なぜ若葉がよいのか

私たち人類は長い年月、麦を食用に利用してきました。
西南アジアの山麓地帯が原産で、その後、全世界に伝播していったのは、その旺盛な生命力でどの土地でも栽培ができたためです。
このように重要な作物となった麦は、古代からさまざまな信仰とも結びついていったのです。
現在でもヨーロッパ各地では、その年の最後に収穫された麦の刈り束を用いて人形をつくり、収穫祭のシンボルになっています。
麦にはなにか不思議な霊力があると信じられていたのです。

ところで、麦で食用となる部分は麦芽と実の部分です。
それなりに栄養バランスのよい食品ですが、消化吸収に若干の難点があります。
また、若葉と比べると、栄養成分も落ちざるを得ません。
いままでだれも注目してこなかった若葉が、健康食品として脚光を浴びているのは、若葉にこそ麦の持つ豊富な栄養があるからにほかなりません。

大麦は通常、夏が過ぎてから穂をまき、翌年の梅雨時に麦秋といって黄金色の実をたわわにつけます。
しかし、大麦若葉の栄養価が高くなるのは、10月下旬から11月初旬にかけてで、厳しい冬を乗り越えるために、葉の中に栄養分をため込むときです。
実験の結果、晩秋に草丈が20~30センチになったころ、つまり若葉のころが大麦に栄養が一番多いことが明らかになっています。

このころ、一つの茎から盛んに枝分かれし、葉が5~6枚つきます。
太陽のエネルギーを燦々と受け、地からは多くの栄養分を根から吸収し、葉に貯えられていきます。
この生命力旺盛なころの葉は1日に2センチも大きくなるのです。
色も濃い緑で、まさに育ち盛りの麦の葉です。

生長の進んだ葉に比べて糖質含量は低くなるものの、他の栄養素は多くなることが実証されています。
牛が牧草を食べるだけで、500キロ近い体重を維持し、さらに栄養たっぷりの牛乳をつくるのも、大麦と同じように草の若葉に栄養が多くあるからといえるでしょう。
葉緑素をいっぱいに含んだ緑の葉が、すべての栄養の源になっているのです。

しかし、大麦若葉が農薬に汚染されていたり、土壌が化学肥料によって本来の土の力を失っていたら、たとえ葉は緑色をしていても、栄養成分の低い、有害物質を含んだ不健康食品になってしまいます。
したがって、青汁の原料として利用される大麦若葉を育てている畑は、周囲が防風林で固まれています。
これは、周辺の畑で仮に農薬などが散布されても、大麦に影響しないように万全の配慮がなされているのです。

また、肥料は有機肥料だけしか使っていません。
もちろん畑の土づくりはたい肥で行い、化学的な土壌改良材などをまいてはいませんので、安心して大麦若葉の青汁を飲んでくださいね。

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